Report | 2024-08-02
今、テクノロジーの急激な進化の影響を受けて、ビジネスや社会が大きく変わりつつあります。一方で、地政学的緊張や気候変動といったサステナビリティへの対応も、引き続き重要な経営課題です。
特にAIの進化によってビジネス環境が急激に変化しています。富士通は企業・組織のサステナビリティ・トランスフォーメーションの進捗状況を調査した「富士通SX調査レポート2024」の結果を踏まえて、2024年1月に15カ国の800人のCxOを対象に追加調査を実施しました。企業におけるAI活用の現状と、AIに代表されるテクノロジーが企業のサステナビリティ変革にどのような影響を与えているかを把握することを目的としています。
本レポートは、調査から得られた洞察をまとめ、AIを中心としたデジタルテクノロジーを活用してサステナビリティ・トランスフォーメーションを成功に導くために、今、ビジネスリーダーが取り組むべきアクションを提言としてまとめています。
お客様のサステナビリティ・トランスフォーメーションの加速に向けて、ぜひ本レポートをダウンロードしてご活用ください。
主な調査結果
1. ビジネスリーダーはAIの取り組みを強化
76%の企業がAIをデジタル・トランスフォーメーションにおけるトップ5の優先事項に挙げています。また、約9割が昨年よりもAIの投資を増強すると回答しています。今、多くの企業がAIの取り組みを強化し、AI活用に向けて投資を拡大しています。
88 %
「今年のAIの投資を強化する」と回答
2. 今後3年間でAIの活用領域が大幅に拡大
企業におけるAI活用は、現在は、顧客対応や定型業務の自動化、業務支援など、主に効率化を目的とした活用が中心です。ところが、今後3年間の計画を見ると、8割近くの企業が、商品・サービスの機能強化や経営意思決定支援など、これまでAIでは難しかった複雑な意思決定を伴う領域への活用を計画していることが分かりました。
多くのビジネスリーダーが人とAIがコラボレーションする未来を予測し、人がAIを活用してより創造力を発揮するための新たなスキル開発を実施していく必要があると考えています。
インタビューコメント
わたしたちは、業界で最もホットトピックとなっているAIを自社の製品デザインに活用しようとしています。既に、AI活用に関する5年から10年先までの計画を定め、AIを戦略の最優先事項に置いています。
Chief Digital Officer、製造、アメリカ
3. 多くの企業はAI導入の初期段階にいる
ビジネスリーダーはAI活用の重要性を認識していますが、AI導入には様々な課題が伴います。AI導入の取り組み状況は企業によって大きく異なり、その進捗にはばらつきが見られました。
調査によると、約4割の企業がAIの全社戦略を策定していません。その一方で、約半数の企業は、全社戦略を定め、ガイドライン整備を進めています。AIの全社戦略とガイドラインにもとづきデータ、テクノロジー・インフラ、人材といった経営資源を振り向けている成熟した企業は約1割にとどまっています。
12 %
「AIの全社戦略とガイドラインにもとづき、AI活用のためのリソース準備を実施している」と回答
4. AI、デジタル・トランスフォーメーションの取り組みがサステナビリティ・トランスフォーメーションの成功につながる
ビジネスリーダーの63%が、AIの活用強化がデジタル・トランスフォーメーションや社会課題の解決に寄与すると認識しています。また、76%のビジネスリーダーが、デジタル・トランスフォーメーションが、サステナビリティ・トランスフォーメーションの成功に寄与すると考えています。
実際に、サステナビリティ・トランスフォーメーションの取り組みにおいて財務・非財務の両面で成果を上げている企業は、AIへの投資を強化し、積極的にAIを活用していました。
63 %
「AIの活用強化が、サステナビリティ・トランスフォーメーションの成功に寄与する」と回答
AIを中心としたデジタルテクノロジーの活用を強化し、サステナビリティ・トランスフォーメーションのために活用していくことが、サステナビリティ・トランスフォーメーションの成功につながっていきます。
詳細はレポートをダウンロードしてご活用ください。
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