サステナビリティとビジネス目標は両立できる 実現に向けた「4つのステップ」とは
Report|2023-11-14
企業が地球温暖化などの環境課題に取り組むことは、いまや必須の時代です。
では、なぜ企業はサステナビリティに取り組まねばならないのでしょうか。義務や規制だから?「サステナビリティは、事業にとってコストでしかないのではない」という考えはまだ根強くあります。そうした中、「サステナビリティ推進は間違いなくビジネスチャンス」と指摘するのは、富士通で事業モデル「Fujitsu Uvance」(フジツウ・ユーバンス)の推進にあたるSolution Service Strategic本部長の青柳一郎です。
青柳がサステナビリティとビジネスを両立するポイントに挙げるのは、デジタル技術、テクノロジーの活用です。企業がデジタル改革を推進しつつ環境課題で成果を上げるために必要な条件として提案する4つのステップからなるアプローチは、とりわけカーボンニュートラルと循環型社会(サーキュラーエコノミー)の分野で実績を上げる足掛かりになるはずです。
ホワイトペーパー「サステナビリティ・トランスフォメーション:人と自然が共存する豊かな未来へ」には、4つのステップをはじめ、富士通の取り組みや、企業が今すぐはじめることができるアクションプランなど、サステナビリティ・トランスフォーメーションの推進に役立つ洞察を掲載しています。ぜひダウンロードしてご覧ください。
テクノロジーとデータ連携がどのようにサステナビリティとビジネス目標が達成に寄与し、更なる成功への導いていくか、本ホワイトペーパーより一部ご紹介します。
セクターを超えた協力で脱炭素化
- サプライチェーン全体のCO2排出量を把握しようとした時、製品を作る工場や消費者が製品を使用する際の排出量など、様々な段階が想定できるが、実はいま、この計測の難しさが課題となっている。
- データは共有され、組み合わされることによって、新たな価値を創造できる。
持続可能な生産モデル
- 工業化が進み私たちの生活水準は向上している。その一方で、資源をめぐる競争が激化。今後、一部の原材料の需要は供給を上回ると予想されている。
- 限りある資源を有効に活用するためには、持続可能な生産、消費、再利用ができる循環型経済の構築が不可欠。
サステナビリティ指標の導入
- データ収集や分析技術の進化は、企業間連携を一段階上のレベルへと押し上げると期待されている。
- IoTで商品に関わる全てを繋げることで、企業はESGパフォーマンスをリアルタイムで評価し、対策の効果をひと目で把握できるようになる。
戦略的な先見性が長期の成功を導く
- 現在、多くの企業はカーボンオフセットのように即効性のある環境対策に注目。
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これは一見、持続可能性とビジネスチャンスを両立させるように見えるが、ビジネスリーダーは、長期的視野を持って取り組むことが求められている。
戦略アクションプラン:地球環境問題に対応するビジネスと持続可能な社会に向けて
- 具体的なアクションプランは、ホワイトペーパーにてご覧いただけます。
青柳 一郎
Ichiro Aoyagi
富士通株式会社 Solution Service Strategic本部 Co-Head
松下電器産業株式会社(現Panasonic)を経て、1998年富士通株式会社に入社。複数の事業部門において海外戦略を立案、実行。Kellogg経営大学院でMBA取得後、外務省に出向し日本とインドネシアの経済連携協定交渉に従事。2020年4月DXプラットフォーム事業本部長に就任。データアナリティクスやブロックチェーン等、データ事業を立ち上げ、2022年4月からFujitsu Uvance本部副本部長として、社会課題解決を目指す事業を国内外で牽引。2023年4月より現職。
注目の知見
CO2削減や生物多様性の保全などにより、人と自然が共存・共栄する、地球の未来への貢献
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